嫌われる勇気

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『嫌われる勇気』

 

2019年11月の増刷で、ついに累計発行部数200万部を突破した、言わずと知れた大ベストセラーです。

人間関係がテーマの本ですが、それだけ人間関係に悩んでいる人が多い証拠でしょう。

今さらながら、読んでみました。

 

キーワードをもとに、ポイントをまとめたのでシェアします。

 

 

第一夜

・トラウマは存在しない。これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もない。

・大切なのは、なにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか。

・あなたが変われないでいるのは、自分に対して「変わらない」という決心を下しているから。

 

 

第二夜

・なぜ自分のことが嫌いなのか。それは、他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを過剰に恐れているから。自分で自分を嫌っていれば、「誰もこんな自分とは関わりたくないだろう」という思いから他者と関わらないことを正当化でき、結果的に傷つかずに済む。

 

・劣等感は、客観的な事実ではなく、主観的な解釈・勝手な思い込みに過ぎない。

 

・劣等感自体は、悪いものではない。劣等感は、努力や成長を促すきっかけになるもの。

 

・一方、「劣等コンプレックス」とは、劣等感を言い訳に使い始めた状態。「自分は学歴が低いから成功できない」など、本来は何の因果関係もないところに、重大な因果関係があるように自分を納得させてしまう状態。

 

・健全な劣等感とは、他者との比較の中で生まれるのではなく、理想の自分との比較から生まれるものである。誰とも競争することなく、自分の理想に向かってただ前を歩いて行けばいい。

 

・人はひとりで生きていくことはできない。だからこそ、人生における対人関係のタスク(仕事・交友・愛)から逃げずに乗り越えなければならない。最終的に断ち切ることになったとしても、まずは向き合うこと。

 

 

第三夜

・他者からの承認を求めてはいけない。他者の期待を満たすために生きてはいけない。他者の期待を満たす必要もない。他者もまた、あなたの期待を満たすために生きているわけではない。

 

・そのために「課題を分離」する。他者の課題には踏み込まない。「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない。」

 

・他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。自分にできることは、自分の信じる最善の道を選ぶことだけ。

 

・それは対人関係からの自由を求めることである。

そのためには、承認欲求を捨て、嫌われる勇気を持つ必要がある。

 

第四夜

・対人関係の出発点は課題の分離。対人関係のゴールは、共同体感覚である。

共同体感覚とは、他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること。

 

・そのためには、自己への執着(自己中心的な考え方)を他者への関心に切り替えなければならない。つまり、人生における対人関係のタスク(仕事・交友・愛)に取り組むこと。

 

・縦ではなく、横の関係を築く。

横の関係では、相手をほめてはいけない。叱ってもいけない。それらの背後にある目的は、操作であり介入である。

 

・横の関係では、他者を評価せず、ただ相手に感謝を伝える。その結果、相手は自分には価値がある・他者に貢献できていると思うことができ、勇気を持てる。

これが勇気づけである。

 

第五夜

・対人関係のゴールはである共同体感覚を得るためには、自己受容、他者信頼、他者貢献の3つ。

 

・自己肯定と自己受容は違う。自己肯定は、できもしないのに「自分はできる」と暗示をかけること。自己肯定は、「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく前に進んでいくこと。

 

・他者信頼は、いっさいの条件をつけずに無条件に信じること。

 

・他者貢献は、仲間である他者に対して、なんらかの働きかけをしていくこと。貢献しようとすること。自分を捨てて誰かに尽くすことではない。

他者貢献によって自分が誰かの役に立っていると思うことができ、自分の価値を実感できる。

 

・貢献感は、主観的なものでよい。つまり、「自分は誰かの役に立っている」と自分が思えていたらそれでよい。

 

・人生を登山のように考える人は、仮に目標としていた山頂にたどり着けずに人生を終えてしまった場合、自分の人生は無意味であったと感じてしまう。

しかし、人生とは点の連続である。我々は、「いま、ここ」にしか生きることができない。「いま、ここ」を丁寧かつ真剣に生きればよい。

 

・人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものである。意味を与えるためには、人生の指針としての導きの星、つまり他者貢献という星を掲げればよい。

 

 

 

つまり。

過去の経験は言い訳にせず相手に向き合い、嫌われることを恐れず、対人関係のタスク(仕事・交友・愛)において、他者に貢献することに重きを置いて、今を、日々を生きていこう。ということか…

 

具体的には、「何か相手の役に立つことはないか?」という視点を常に持って行動すること、でしょうか。難しいかもしれませんが、こういう本は実践してナンボなので、やってみます!

 

今日の本棚1 『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』

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『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』

(裴 英洙・ダイヤモンド社)

 

世間はコロナウイルス一色。


さかのぼること一年前。

そういえば、風邪に関して無知だな、一通り学んでおきたいなと思い読んでみました。
また、家庭の医学的な位置づけで、家に置いておけたらいいなと。

一年前の自分を褒めてやりたい。

この本のおかげで、コロナウイルスはおろか風邪の症状すら出ずに過ごせているのだから…

 


人は、一生のうちで1年間も風邪のせいで、本来のパフォーマンスから遠ざかってしまうのだそう。

以下、ぜひとも実践したい風邪対策。


・マスクは感染リスクが高い場所に行くたび取り替え、1日1パック(5~7枚)を使い切る。また、外すときは、必ず紐の部分を持って外す。(ウイルスが手につかないようにするため)



・顔を触るクセがあれば、手についたウイルスが口や鼻から侵入してしまう。 意識して顔を触らないようにする。



・うがいする前に、口でゆすぐ(ウイルスをのどの奥に押し込まないため)



・手洗いは、1日11回することで、風邪になるリスクが50%以下になる



・風邪はひきはじめが一番重要。ちょっとでも違和感を感じたら、一刻も早く風邪モードに切り替えて休養する。

(横になる、睡眠時間を長くする、部屋をあったかくし湿度を上げる、などなど) そうすれば、風邪をひいてしまったとしても、こじらせることなく最小ダメージで済む。



・自分の風邪ひきパターンを分析して、それに合わせた対策をとる。

(私の場合、寒暖差が激しい場合に風邪をひくことが多かった。20代で、熱を伴う風邪をひいたのは、2、3回。そのうち、沖縄、ミャンマーと、自分が住んでいる地域との寒暖差があったこと、飛行機という乾燥した環境にいたにも関わらず、マスクもしてなかったことが原因かと)



何度も読み返して、自分の習慣・行動に定着させたい対策満載。
文句なしの良書です。